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アリゾナ旅行 No.4 : レイクパウエルとアンテロープキャニオン

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グランドキャニオンを流れるコロラド川、その上流にレイクパウエルという人工湖がある。
ダムを造った結果できた湖は、ガイドブック等の写真をみると夕方の景色だからか妖艶な色合いをしているのだけれど、炎天下で撮った写真は強い日差しの中で白くぼやける。

今回の旅行は、

「写真を撮るぞっ!」

と意気込んだにも関わらず、枚数はさておき、撮りたい感じの写真は一枚も撮れていない。
上手くない上に、じっくり何枚も撮るようなゆとりのない状況。

が、実際に目で見る景色自体が熱気と砂埃と反射で白くぼやけているのだから、素のままでいいじゃないか、と、途中から開き直っている。

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どこもかしこも「目玉」になるような先々だけれど、私の中ではセドナに続く2番目に行きたかった場所、「アンテロープキャニオン」。レイクパウエルの近くにあって、ナバホインディアンの特別保留地(私有地)内にあるので、彼らの許可がないと立ち入れないようになっている。
つまりは彼らの経営するツアー会社が運行している「ジープツアー」に参加するようになっている。

キャニオン内の許容人数を遥かに超えるツアー参加者。
人数限定だと思ってこればかりは早々に予約していたのに、実体は「来る者拒まず」だったのか。

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厚い砂地に立つ狭い渓谷の中は、カメラ片手の観光客で押し合いへし合い。
ナバホの方らしいガイドさんは渓谷自体のことのみならず、写真のことまでとてもよく勉強しているようで、懇切丁寧にカメラを向ける方向や角度をアドバイスしてくれるだけでなく、見るとカメラの設定まで手伝ってくれている。

チビの私はカメラを向ける隙間もなく、途中から「写真が撮れないなら自分の目でじっくり楽しもう」と思考を転換する。
本来旅行はそうあるべきなのだ、とちょっと涙飲みながら。

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写りの良いよう持参していたシャベルで地の砂を高く掘り投げ、「降って来る砂と光を併せて撮れ!」と何度も何度も砂を降らせてくれるガイドさん。それが余計に悲しい。何度も上がる砂を隙間から見て、しかし、頭上に並ぶ頭・頭でカメラを向けるスペースもない。(涙)

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「好きなように撮っていいよ」とコンデジをナーに渡していたら、中にこんな写真が一枚。見た瞬間「やられた!」と思った。
アンテロープキャニオンの中で一番好きな写真。一番ツボにはまっている。

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ジープ一台につき大体14、5、6人ぐらい乗っている。写真の外に他にも4,5台はいて、混む訳。

私たちのツアーとは別料金で「写真家向け」のツアーもある。私たちが1時間のツアー(実際は2時間弱かかった)に対し、そちらは2時間の行程。が、一般のツアーが多すぎて、同時に渓谷内にいた彼らは、思うような写真など撮れなかっただろうと気の毒に思う。

町に戻った私たちは、頭からつま先、靴の中もカバンの中も、極めつけはカメラのレンズにまで砂だらけ!夜ホテルに入ってコンタクトを洗ったら、翌朝、降ろしたてのコンタクトが使えなかった。砂で傷が入ったのか?

大変だった割には不満がないのは、自然の持つ色の美しさを前に不満など打ち消されるのだろうという感想。ガイドの内容も加わって、機会があれば絶対に参加をお勧めしたいツアーでした。

ただし、もうちょっとゆったりさせて欲しかった。
不満はないけど、欲は尽きない。
この気持ちがあれば、また行くチャンスも得られるだろう。

行くなら次回はぜひ貸し切りで!(笑)