英語検定とミュージックフェスティバル
土曜日、補習校を休んでイリノイの西端、アイオワ州との州境にあるRock Islandという町で行われたミュージックフェスティバルに行って来た。
毎年この時期に行われるこの音楽祭は、イリノイ州の5年生から8年生のバンド(日本のブラスバンド部のような)の入部者およびコーラス部の参加者対象にオーディションが行われ、受かった子供達が集ってコンサートを行うもの。実際はイリノイ州も広いので州を9つのブロックに分け、地域ごとに行われている。
ナーはバンドもコーラスもやっているので両方参加したかったのだけれど、オーディションは片方にしか参加出来ず、
「『受かりやすい方』というのではなく、『受かった時に参加したい方』に申し込めば?」
と言ったらコーラスのオーディションを受けて来て、無事合格。土曜日の参加と相成った。
オーディションと言っても結構ゆるいのだけれど、今、思春期の入り口でちょっぴりナルシストの色気かかっている彼女。気分は「歌姫」。(笑)
私達は夕方のコンサートを観に行くだけなので(と言っても片道1時間半のドライブだったが)ゆったりとした土曜日の朝を過ごした一方で、ナーは朝6時半に学校集合。「補習校に行くのと変わりないじゃん」、と文句を言いつつ出発。朝から夕方までレッスンとリハーサルをこなした後4時からコンサートということで、終わった後は結構疲れていたけれど、終わった後はとても気持ち良さそうな表情をしていた。本人達にとってはコンサート自体以上に、その朝からのレッスンに価値があったのではないかと思う。
2年前にもコーラスで参加したナー。その時のコンサートは「へたっぴ」な印象が拭えなかったのだけれど、今回はさすがに高学年。コーラスもバンドもなかなか堂々としたもの。特にバンドの演奏は、指揮指導にあたった先生が優秀な方だったのか、一日のリハーサルでここまで整うものなのかと感動した。会場を後にするとき、
「実はバンドの方に参加した方がよかったなんて、思わなかった?」
と尋ねたら、
「うん、ちょっとね」。
と言っていた。
この秋、8年生を抜いてフルートのFirst Chair(第一奏者っていうのかな)に選ばれたナー。本当はそっちを受けても良かったんだけど。いやいや、贅沢は言うまい。(笑)
さて。
日曜日は補習校を会場に行われる英語検定受験のために、一路東へ。こちらはニーの仕事。
夏の一時帰国時にニーは2級を受け、筆記試験はほぼ満点で合格していたにもかかわらず、面接でアウト。落ちた面接の成績表によると、彼女は「態度」の評価点が3ポイント中1ポイントしか取れておらず、少なくともそれがあと2ポイント取れていたら、かろうじて合格していたかもしれなかったのだ。その時の言い訳が
「日本人の面接官の英語がわかんなかった。」
だったので、おかんとしてはまるで自分のことを言われた気分。「なんと失礼なことを! ふざけたことを言うな〜。そういう姿勢が態度に出るのじゃ〜。」とリベンジさせたのだったが、結局夏以降、何も準備してこなかった。そして案の定?試験会場から出て来た彼女の表情を見て、何も言わせずそそくさと会場を後にしたのだった。(笑)
「だって、ううん、言い訳しないけど〜、面接の人アメリカ人だったし。でも〜、ブツブツブツブツ。」
今回は皆からしつこく言われていたこともあって、にこやかにハキハキと、挨拶もしっかりしたらしいのだが、問題そのものに上手く応えられず、しかも単語をどもってしまったとか。あ〜、はいはい。
学校の授業やテストなどの成績に関して言えば、ナーもニーも似たようなもので、どっちがエライという訳では全くない。しかし、方やあれこれチャレンジしては勝ち取ってくるナーと、方やむりやり参加させられてドジってくるニーとは、気構えが違うのか、度胸の差なのか。
「同じ釜の飯食って、何が違うよ。」
とぼやきつつ、その八つ当たりは果たして夫へと飛び火するのであったとさ。(笑)
by riuilusa
| 2010-11-16 05:02
| アメリカの小学校生活