授業参観と阪神大震災

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今日は阪神大震災から16年の1月17日。
しばらくの間、「この日この場所」から離れていたので遠くから思い出してはいたのだけれど、今朝は、ナーとニーとテレビのニュースを見ながら、「パパとママはあの時ここで寝ていてね」と話する。
怖かったし、今でもあの時の恐怖感とその後の大変さは覚えているけれど、今はただ、ここで何事も無く暮らせている事に感謝する。

本当に、あの日あのとき、ナーとニーがここにいなくて良かったと思いながら。

さて、追記。
実は上の文章を書いた後、ニーの小学校に出かけた。今日は午後からニーの学校で授業参観があったので。
阪神淡路大震災のビデオを使って授業が行われた。テーマは「震災の恐さと人と協力する大切さ」。

潰れた家々、焼け落ちる家。「火が消えるまで待つしかなかった」町の火事。
水や食べ物を待つ行列。
小学校は避難所になり、勉強もままならなかったけれど、友達に会えた事だけで嬉しいといった表情の子供達。

我が子が未だ産まれて来てなくて良かった、と書いたが、我が子や家族を震災で亡くした人の前では言えない言葉だと思い、授業中は涙を堪えるのに必死だった。
初めての日本での授業参観で「阪神淡路大震災」だなんて、強烈な印象で残ると思う。

して、ニーは

「ねえ、『がれき』って何?」

今まで当たり前だと思っていたもの、でもかけがいのないものが一瞬でがれきになっちゃうんだよ。

「明日」が来ないことがあるんだよ。
だから、大好きだって、
ありがとうって、
伝えたい事はすぐに伝えようね。

震災に関する思いを綴った作文にあった言葉。
また泣かされてしまったのでした。







ご心配おかけした矯正歯科の件は、先方が引き受けてくれる事になり一安心。
しかし、それも「お金さえ払えば」の話。

納得いかないんだけど。
後はちょこっとメンテして、外すだけなのに。

もっと不愉快だったのは、金銭的な話を処置台に座っているなナーに突きつけて話を進めた事。
周囲に診察を受けている患者さんが何人もいる中で、大きな声で

「まあ、要は○○万円払ってもらえればお引き受けするということですわ。ご納得いただけるなら進めますが。」

子供の面前でと来られたら、はて、どうしろと。

自分の事ならばあるいはそれがアメリカだったならば(そもそも、プライベートの話だからと親だけ個室に通されての相談だっただろうし)、恐らくちゃぶ台ひっくり返して帰って来たかもしれないが、驚いておどおどしているナーと、周囲の興味津々な空気に押されて、見た目にこやかに穏やかに、「お願いします」と返事した自分は「よく堪えたなあ」と思ったのだった。

帰り際にナーがぼそっと、

「あ〜あ、矯正なんかしなきゃ良かった。部活休むのも先生に叱られて嫌なのに。日本でオシャレするのって大変だってことがよくわかったわ。」

と言ったのには、恐らく金銭的な話に気分が消沈した事も大きいのだと思う。(矯正は日本では任意の「オシャレ」と捉えられていることは分かっていたものの。)
他に歯科医を探すストレスを考えると、今現状について行くのに必死なナーがかわいそうなので、不愉快な事は我慢してやる!と拳を握っただった。


そしてお次は「部活」の話。

朝練7時半スタート。ぎりぎりまでやっているので、授業に遅れそうになるらしい。
放課後の練習、病院や塾で休むのは「信じられない」らしい。
土曜日の練習は朝9時から5時まで毎週あるらしい。
春休みや夏休みは、休みなしで毎日9時ー5時で練習するから、吹奏楽部に行ってる子は塾の講習を受けられないらしい。
しかも、コンクールが毎年11月末まであるから、他の運動部が中3の1学期で引退する中、吹奏楽部は夏休みも休みなし、そのまま11月末まで活動するらしい。

そういうことで、
「顧問の先生」ってどんだけ偉い?
「先輩」ってどんだけ偉い?
そもそも「部活」って、どれだけ優先順位が高い?
という疑問がわいてナーにぶつける。

そうしたら、ナーはナーなりに友達と相談して来た。

「塾に行くから土曜日の午後は休むって言えばできるらしいし、夏休みも勉強するからって届ければ、午前だけの参加を許可してもらえるらしい。コンクールも2年生がメインで、選ばれた子しか参加出来ないし、3年生も参加したい子だけが参加するらしい。その代わり、ママにお手紙書いてもらったり、先生に会ってもらったりしないといけないけど、いいですか。」

と。

「友達も辞めようかと思った事もあったらしい。でもやっぱり辞めない。一緒に頑張ろうねって言ったしね。」

く〜、弱いんだな。そのフレーズ。「一緒に頑張ろうね」って。
向こうにいた時はそれがあり得なかったんだよね。
皆と違う境遇で、「自分一人だけ」頑張らないといけなかったんだよね。

同じ方向を向いて「一緒に頑張ろう」って言えるの、幸せな事だよね。

ということで、部活は続けると言う事にあいなり。

どっちがいいのか悪いのか、分からないのはいつものこと。
「まあ、よかったじゃん」、ということで、とにかく塾代を無駄にしないようにと願った週末だったのでした。
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