人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ミニ・ナー」の話

「ミニ・ナー」の話_f0141867_5133574.jpg


昨日も食パンを焼いた。牛乳と生クリームとハチミツと卵。

「フワフワ食パンがやっぱり一番!明日もこれ焼いて!」

というナーに、もう一回「最高〜」って言ってもらいたい。

学校から帰って来たナー。

「何焼いてるの?」

とオーブンを覗く。「食パンだよ〜♪」と言ったらば、

「次はクロワッサンにしてね♪」

ああもうっっ! まだこれも食べる前からっ!






 □ □ □ □ □ □ □


「もうやだなんだもん。男の子が『ミニ・ナー』って呼ぶし、『呼ぶなっ』って言っても追いかけて来るんだもん。」

家に入って来るなり、そばにあった台座に座り込んでニーが拗ねる。

日本人にも「似てる」と言われる2人。もう少し小さい時には明らかに背丈が違うのに、

「双子?」

と聞かれたこともよくあった(日米どちらにおいても)。今でも先生方が双方を間違えて呼ぶことがあるらしいから、男の子達にとってはからかうネタに丁度いいのだろうと思う。

・・・だいたい、姉の方は隙がないしね、男の子も直接はナーをからかいにくいんだろうと思うよ。ちょっと可哀想だけどね、ニーも。しらんふりできないんだったらね、まあ、しっかり正面からぶつかって、戦っておいで。・・・

ナーも度々、いや、今でも泣きだしそうな顔で帰って来ることがある。
その度に「強くなれ、自信をもて。そのためには努力しろ。」と、自分のことは棚にあげ、ウソ八百で説いて来たら、マトモに受け取ってまっすぐ強く育った彼女。親としては(今の所)かなりラッキー。

一方、気が強くて頑固なニーは、小さい頃からずっと姉に守られ、未だに自分の居場所を自分で決められないような所があって、対人的にはかなりへなちょこ。

「自分で男の子達を校長室に引っ張って行け。ガツンと戦って来たら、あとは先生に呼び出されてもママがいくらでも行ってあげるから!」

・・・でもね、鉄則は守ってね。自分より小さい子、学年下の子と喧嘩しない。自分は怪我してもいいけど、人にはケガさせない。本人のいない所で悪口言わない。・・・


「いつも通り『戦ってこい!』って言ったけど、よかった〜?」

と夫に聞くと、「おーっ。それで行け。」と言う。が、そう答える彼は、昨日ニーが座り込んでいた台座に座って物思いにふけるような。

「昨日のニーと同じじゃん。会社で叱られた?それともこれから叱られる?」(笑)

皆大変だね、私一人安穏としてるけど。いいよ、いつでも出張ってあげる。
そう言えるように私も強くなくちゃね、と思ったりしています。